配信者の時代はめぐりめぐるという話。
お久しぶりです。
現場がねぇ、供給ねぇ、毎日仕事がぐーるぐる。そんな感じです。(どんなかんじ)
現場行きたいよ~~~舞台みたいし、ライブも行きたい!!!!!
最近は少しずつ舞台などは動き始めてるみたいですが、都内住みではないこともあって見送っている部分もあります。安心して遠征できるのは一体いつなのか……
さてそんな自粛期間がそろそろ半年にもなろうかという今日この頃、普段とは違う話題のブログを書こうかと思います。
題名にもある通りなんですが、「配信者」のお話。
というよりまあ、Vtuberの話をしようかなと。
最近勢いがすごいですよね、バーチャルユーチューバ―、バーチャルライバーなんて言い方をする場合もあります。
ちなみにですがわたしはV界隈初心者です。ただ自粛期間中にいわゆるVtuberさんの配信を見る機会が増えたなぁということと、それとともに自分のニコニコ動画全盛期の記憶が思い出されたことと、いろんなことがリンクしたので、そのあたりを書き残しておこうかなと思います。
V界隈については知らないことのほうが多いので、見当違いなことを言っていたら申し訳ないです。生暖かい目で見てください。そしておそらくVtuber界隈では御法度と言われる「前世」の話にも触れます。嫌な方はこのあたりでウィンドウを閉じるのをお勧めします。
さてまず私がなぜVtuberさんの配信を見るようになったのか。
の前に私とニコニコ動画の出会いとその他もろもろを語っておきます。(長いです)
私はニコニコ動画全盛期の頃からのニコ厨です。(この言い方がもう古い)
私とニコニコ動画の出会いは2010年頃、友人に教えてもらったのがきっかけですが、ハチさんの「マトリョシカ」との出会い。衝撃でした。こんな音楽が存在するのか。
という感じにVOCALOID、いわゆるボカロとの衝撃の出会いを果たします。
そこからはもう、「歌ってみた」「踊ってみた」「ゲーム実況」「MMD」など、とにかく動画を漁り、毎日ランキングをチェックし、立派なニコ厨へと育ちました。
ニコニコ動画とともに青春を過ごしたといっても過言ではない。立派なオタク。
といいつつ、生活の環境が変わったり、他に夢中になるものができていくうちに私は少しずつニコニコ動画から離れていきました。
ちなみにその時期は、多数の動画投稿者、配信者たちがニコニコ動画にとどまらず活動の幅を広げはじめ、Youtubeへと進出する人たちもまた多い時期だったんではないかと思います。
そのあたりが大体2015年。そして有名歌い手、と呼ばれる方々がメジャーデビューを果たしたりするのは大体このあたりからですね。(もっと早い方々ももちろんいたんですけど)
私のニコニコ動画のアカウントは今もプレミアム会員のまま残していて、マイリストなんかをみてるとこのときを境に年ごとのマイリスト数ががくんと減ります。
2017年のマイリスト数はすべてのジャンルをトータルしても10件未満。
という感じでニコニコ動画からほぼ離れていきました。ニコニコ動画の衰退が嘆かれるようになったのもこのあたりからでしょうか……。
と、同時にYoutuberが世間的に話題になり始めるのもこのあたりです。
2017年の流行語大賞にノミネートされたこともあり、ユーチューバ―という言葉が広まり、テレビの話題よりもユーチューバ―の話題のほうが盛り上がる、そんな時代になったわけです。(実際そうなのかはあまりわからん)
まあもともとニコニコ動画のユーザーの母数とは比べ物にならないユーザー数ですし、ちょっと見るだけなら面倒な会員登録もいらない、いわゆる開放的な空間なんですよね。
それとは真逆でニコニコ動画は割と閉鎖的です。どちらのほうがより発展的かというと、まあ前者ですよね。もちろんニコニコにはニコニコの良さがあります。ニコニコ動画が牽引してきた文化が今はいろいろなところで開花しています。
時代とともに評価されるものも変わりますが、ニコニコ動画を土壌にして育ってきた様々なコンテンツは今、Youtubeに場を移して確実に評価されてきているのではないかと私は勝手に思ってます。
私もニコニコ動画からは少し離れてしまったけど、今も歌ってみたを聞くし、踊ってみたもみるし、ゲーム実況も見ます。ただしYoutubeで。それくらい使い勝手に差が出てしまったんですよね……。
(コンテンツはいいけど、ニコニコ動画自体はわりと改悪が多いのと、運営がダメなので衰退の一因はそこにあるとも思う。)
さて、前置きが死ぬほど長くなりました。
こうしてニコニコ動画とともに成長してきた私ですが、とあるゲーム実況の方をひそかに追っておりました。誰もが知っている、というほど有名ではありませんでしたが、ミリオン再生の動画も持っている方です。
ですが、その方はある日を境にぱったりと音沙汰がなくなります。
動画投稿者にはよくあることです。リアルが忙しくなったとか、動画製作に飽きた、疲れた、とか。やむをえない事情でやめざるを得ないかたももちろんいます。
やめるときに一言でも「やめる」と言ってくれるとありがたいんですが、スーッと蒸発してしまうんですよね、大概。でも動画投稿者の大半がそんな感じです。
まだあの実況動画の続編出てないな……って未練はありつつ、2年くらいたちました。
突然その実況者の方がVtuberになって帰ってきました。いわゆる個人勢Vtuberです。(ちなみにバ美肉) その方が新しく作ったアカウントで唯一、ただ1人フォローしていたのが「にじさんじ」に所属するバーチャルライバーさんでした。(まじでなんで?)
というのが、私のVtuberとの出会い。ちなみに今年の2月。衝撃的。
Vtuberのことは普通に知っていました。キズナアイさん、輝夜月さんなどを皮切りに、「にじさんじ」「ホロライブ」もなんとなくですが目にしたことはあり、ツイッターのトレンドにそれ関連の話題が入っていたり、フォローしている人がVtuberのことに言及していたり。それとなく存在は知っていて、まあでも動画見るか~とはならなかったんですね。
それが、もともと追っていた実況者さんが、バ美肉転生したうえに、唯一フォローしているバーチャルライバー⁉そんなの気になるやんけ!ということで、そのライバーさんの配信を見ることにしました。(もともと追っていた方の方は配信スタイルがだいぶ変わってしまって見るのをやめてしまいました。せっかくの再会だったけど……)
(あとおそらくですけど、このバ美肉転生したかたとにじさんじの方に接点はないと思うので邪推はしない方向性でお願いします。)(相互フォローではなくバ美肉転生→にじさんじライバーの一方通行です)(純粋にファンなのかと思ってる)(真相は知らん)
そして、配信を見たり、切り抜きをみたり、なんやかんやがあるうちにあっという間にハマった、というか普通に面白いコンテンツとして認識しました。自粛期間中の暇つぶしが1つ増えたって感じですかね。
とまあV界隈に触れて半年の私、最近あることに気づきます。(ここから本題!)
「昔のニコニコ動画との既視感がすげぇ」
そもそもなぜVtuber界隈がこんなに人気を集めたのか。ここには古のニコニコ動画の血が流れている……!(どんな言い方)
Vtuberの方は自身のキャラクターイラストをLive2Dで動かし、配信画面に映すことで、リアルタイムでそのキャラクターが動き、会話をしているように配信をしています。
Live2Dの技術の革新、企業がバックについている。
でも論点はそこではない。
つまりは「魅力的なキャラクターデザイン」と「リアルタイム感」が大切なのです。
(例外はある)(異論も認める)
ニコニコ動画に限ったことではないかもしれませんが、ニコニコ動画に動画を投稿し、その動画が伸び、有名になり、ニコニコ動画を知っている人ならこの人の名前は確実に知っている、ぐらいまで知名度が上がった人たちは自身の「アバター」(アイコン?)を持っていることが多いです。(というか動画投稿者は基本的に自分のキャラクター持ってた)これは特に「歌い手」と「ゲーム実況者」。
その人の素顔を出しているわけではないのに、このキャラクターはこの動画投稿者のキャラクターである、と結びつくようになっていました。それは美少女やイケメンであったり、動物であったり、少し奇抜な格好のキャラクターだったり、その方のアイデンティティを示すものです。つまり「声」と「キャラクター」が結びつくんですよね。
今は顔出しで投稿する人も増え、似顔絵のようなアイコンも多いですが、少し前までのニコニコ動画は、というかインターネットは基本顔出しNG。「踊ってみた」もマスク姿の人が過半数だったわけです。
そんななか、絵師の方に頼んでイラストを描いてもらったものであったり、ファンの方が有志で描いたものであったり、現実の自分ではない、いわゆるバーチャルの存在としての自分がそこですでに誕生していたわけです。そして今もなおその姿を使って(少しずつアップデートはされていると思うが)動画を投稿し、配信をしている方たちが多数います。
そしてそのファンは、その人をそのキャラクターの「中の人」としてではなく、そのアバターごと好きになっているわけです。
(イケメンのイラストの歌い手が伸びやすいのはそういうことだと思うんや)
(もちろんゴリゴリの実力で伸びてる方もいますけど)
(ゲーム実況者は意外とこれに当てはまらない)
これが先ほどいった「魅力的なキャラクターデザイン」の部分。
こういう人割と多いんじゃないかと思うんですけど、現実のイケメンより2次元のイケメンのほうがいいんだよなぁ。(舞台のオタクが何言ってんだ)(それとこれは別)
これは余談ですけど、多分3次元のめちゃくちゃイケメンのYoutuberと、2次元のイケメンVtuberには付くファンが違うんですよね。ここはあまり交わらない。はず。これは美少女でも変わらない。
次元が違えばファン層も変わるんですかね。
そして次は「リアルタイム感」
それだけを専門にする「ニコ生主」という人たちもいたくらいです。
その名の通り、動画投稿者たちが生放送をするわけですね。ただし、この時は「雑談枠」「歌枠」と呼ばれるのがほとんど。(あとは凸待ちとかね)生放送の枠でゲーム実況はあまり見かけませんでした。(私が見てなかっただけかも)やったとしても実況動画の裏作業的な部分を、雑談しながら進める方がほとんどだった気がします。
生放送のなにがいいかって。自分のコメントにリアルタイムで反応が返ってくることです。自分が打ったコメントに、配信者が反応してくれる、そこから会話が広がる。自分のリクエストに応えて歌を歌ってくれる、名前を呼んでもらえる。
自分が推してる人からリアルタイムに反応が返ってくるの、嬉しいですよね。
(ニュアンスは違うけどファンサもらったようなもん)
そう、ポイントはここなんです。
Vtuberの方々はライブ配信を中心に活動されてる方がほとんど。そしてそこに私たちはリアルタイムでコメントを打つことができます。
お金をかけてスーパーチャットを投げるとそれに反応してくれる方も多数います。
自分がリアルタイムでその配信に参加できる、つまり同じ時間を過ごせる、そして運が良ければコメントを拾ってもらえる。これだけでグッとその配信者を身近に感じることができるわけです。スパチャでお布施ができるってのも魅力的です。そして生放送特有のハプニングもあったりなんかして。
もちろん、やっているゲームが面白い。ゲームへの反応が面白い。トークが軽快。歌が上手い。それは要因としてあります。
でもそれだけではVtuberである必要性は薄いのではないかと。
配信内容の面白さはわりと二の次です。
いや、自分は配信の内容が面白いから見てるんだけど。って人ももちろんいるでしょう。
でも、それだけではここまで勢力は伸びなかったのではないかと思います。
この「キャラデザ」と「リアルタイム感」はニコニコ動画の時代から受け継がれ、そして新しい形で今爆発的に流行した、と私は勝手に思ったわけですね。時代めぐってんなぁって思ったんです。(タイトル回収)
そしてリアルタイム感と似たような話ですが、このバーチャルライバーさんたちはとにかく視聴者に近い。ツイッターでタグをつけてイラストを投稿すればいいねやRTをしてくれる。マシュマロを設置していて、配信でそれに触れてくる人もいる。エゴサにひっかかればとにかくいいねしてくれる人もいたりする。
まあこれに関してはニコ動出身者に限らず、最近のアーティストやクリエイター、様々な人に言える話なんですけどね。
ただまあVtuberの特徴的な部分として挙げられるのは、基本的に自分が動画を編集し、投稿することはない。ということですね。(個人勢を除く)
歌の動画を投稿されてる方たちもいますが、基本的にはライブ配信形式。アーカイブを残しておくので後から見返すことも可能。
そしてなにより独特だと思ったのが「切り抜き」動画です。これがいわゆる二次創作に分類されるらしいんですね。ライブ配信は基本2時間越え、長いと10時間にわたることもある。それをすべて見返すのは絶対無理です。同じ時間帯にたくさんの配信者が別の配信をしていることもざらにあります。目も耳も足りない。
そんなとき、動画のハイライトをうまくまとめ、短いと1分、長くても30分以内で見れるようにしてくれる「切り抜き動画」、なんて便利。しかも字幕までつけてくれる人もいる。そして基本的にファンの方が作成していることがほとんど。
「切り抜き」から入ってくるファンも一定数いるはずです。
動画の編集ってかなりめんどくさいです。これはいろんな動画投稿者の方が言っていることですが、動画を撮ることよりも、編集のほうが大変なんですよね。
でもライブ配信中心のVtuberの人たちはあまり編集に時間を割く必要がなく、毎日リアルタイムの放送を届けることができる。
これはVtuber特有の文化だなぁと驚きでした。(違ったらごめんなさい)
そして、つい先日もツイッターのトレンドをにぎわせていましたが、Vtuberには3D化してリアルタイムでそこに存在していることを示すことができる可能性があるわけですね。これはもう技術の進歩。シンプルにすごい。
Live2Dはもちろん2次元にしか存在できないのですが、3D化することによって動きの幅が広がり、より存在感がでるわけです。
3DモデルについてはMMDの文化にも触れてきているので、あまり驚いたりしないんですけど、それをリアルタイムで動かすっていうのがすごいです。
スパチャ1,000万はすごいなぁ。
(その方の中の人が、名前の知ってる歌い手だったことに私はびっくりしたんですけどね。)(そしてまたそこに売れる者、売れない者の違いを感じてしまってこれを書くに至ったわけでもあります)
Vtuberはもともと様々なところで動画投稿をしていたり、配信をしていた方々が転生されている例が多いです。もともとそういったスキルを持っているほうが即戦力になりますしね。そしてそれにはニコニコ動画に動画を投稿していた人たちも含まれます。
つい調べてしまって、「!?!?」みたいになったのがとっても多くて懐かしさと謎の寂しさを感じています。
あと知らん間に個人勢Vtuber化してるゲーム実況者多くてビビるわ。(スプラトゥーン無印がゲーム実況の大半を占めてた時代の人がなぜか多い)
あくまでも配信者はセルフプロデュース中心。ましてやそれで生計を立てたいと思うならば時代の最先端を走る必要がある。
その方法がVtuberとして活動する。という選択肢だった方が多いってことなんでしょうかね。それで成功してる人も多いですし、そうでない人もまたたくさんいます。
趣味を仕事にするにはそれ相当の覚悟と技量と強い精神が必要だと思います。
新しいことを始めるのにも同じことが言えます。
なにが言いたいか分からなくなってきましたが、つまりは成功してる配信者すげーなってことです(なんか違う気がする)
いまや立派なビジネスですしね。
先日の3D配信の話に少し戻ると、中の人のもともとのファンの方が複雑な思いをよせているのをツイッターで多数見かけました。
これに関しては本当にいろいろな意見があるだろうなと思うし、まだ半年しかこの界隈を知らない私が何かをいうのもおこがましいですけど、どんな形であれ、配信者本人が納得して、本人が楽しめているのであれば、きっとそれでいいんだと思います。
なぜ?前世の時はあまり評価されなかったのに。なぜ?顔がいいから?
そんな意見も見ました。
一言でいうならその通りです。
顔がよくて、魅力的なキャラクター性があって、Vtuberが多数所属している企業に所属している。売れる要因はいくつもあります。
でも外側がいいから、という理由だけで売れている人があれだけの視聴者を魅了することはできなかっただろうし、きっとそこには中の人の人柄が大きく反映されていたと私は思います。
Vtuberがよりリアルに近いからこその感情かもしれないですけど、例えると人気アニメのキャラクターの中の人(声優さん)って、そこに興味のある人じゃなきゃ知らないわけです。でも、その声優さんに興味があって見ているひとよりも、そのアニメのキャラクターに、ストーリーに惹かれて見ている人の方が多いはずです。(最近の声優界隈はちょっとまた違ってきてる感じもありますが……)
現象としてはそれに近いんだろうなと。
失礼な話かもしれませんが、よほどプロデュースがうまくいっている声優さんでなければ個人名義のCDよりもキャラクターソングの方は売上は高いはずです。
きっとそういうこと。
まあ、新しい形の活動を応援するもしないも見る側の自由ですし、合わないと思うならば見ないのもよし、気持ちを切り替えて応援するもよし。ってことですかね。
過去に思いをはせるのも悪くないですけど、ポジティブに推し活できるのが一番です。
オタク、ほんとにこじらせがちなんですけど、「楽しい」が1番ってこと忘れたらいけないです。
(そうもいかないのは超わかります。うんうん。)
(ていうか今回私が言及している方、前の名義でも活動続けてらっしゃいますしね、いなくなったわけじゃないのはせめてもの救い……?)
うまくまとまったでしょうか?途中からなんか違う話してた気がする。
別にこの状況が嘆かわしいとかそういうふうに思っているわけではなく、純粋にコンテンツとして楽しんでいて、そしてそこに感じた共通点を書き出しておこうと思っただけです。
私はわりと新しいものには保守的で、Youtuberと呼ばれる人たちの動画を真面目に見始めたのも昨年からだったりするので、私の知らない間に動画サイトの文化は着々と進化していたのだなぁとしみじみです。
あくまでニコニコ動画に思入れの深い私の主観で書いたものですので、見当違いなことを書いたかもしれません。
これからまたいろいろな配信を見ていくうちに色々な考えが出てくると思います。その時はまた書き残しておこうかなと思っております。
それではみなさん、素敵な推し活ライフを!