観劇感想など

舞台観劇、ライブその他もろもろの感想を書き綴るブログです。

ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞2018~巴里~ を観てきた話。

原点にして頂点。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイステと刀ステの話も書こうと思ってて、書けてなくて……!

とりあえず先に刀ミュを書きます。

ハイステと刀ステも書きます。書きたいです。

 

 

 

 

 

 

さて、ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞2018ということで、トライアル、初演、再演と今回で3回目なんですね。

まさに刀ミュの原点ともいえる阿津賀志山異聞。また見ることができて本当によかったです。

 

 

1部のストーリーの流れはあまり変わらず。

でも最初の三日月の登場であったり、途中のセリフまわしであったりが、みほとせ、つはものを観てるとなにかハッとさせられるような構成になっていたと思います。

 

特に三日月については、つはもので描かれた三日月宗近へとつながるようなそんな怪しさというか、どこかつかめないような、ただのおじいちゃんではないなぁというのがひしひしと伝わってきました。

それはもちろん、演出とかセリフの言い方を意識的に変えているのもあると思うのですが、麻璃央くんの演技に深みというか、凄みのようなものが出たからこそなのかなとも思いました。

 

 

加州の演技も、トライアルや初演の時は、三条にめちゃめちゃ振り回されて、表情がコロコロ変わるような感じでかわいかったのでそれもそれで好きだったんですが、今回は一周まわってちょっと落ち着いたかな?という感じで。

まあもちろん振り回されたりしているところは変わらないんですけど、でも振り回されてるだけじゃなくて、ちゃんと芯がある。そんな風に感じました。

 

石切丸は加州に突っかかっていくとこの演技が良すぎて思わず眉間にしわが寄りました(褒めてる)

正論なんですよね。それはまあ加州も石切丸もどっちもなんですけど。でも正論を直球で言われると受け止めきれないじゃないですか。そ、そんな言い方しなくても……!!って思わずにはいられない。

プレッシャーを与えるいい演技でした。

 

今剣と岩融

今作のメインと言っていいと思う2振りですね。元の主と対峙して様々な葛藤と悲しみを乗り越えて成長していく。

今剣ちゃんの無邪気さがすごく自然になってて、というとなんだか不思議な表現になってしまいますが、ここまでずっと今剣を演じてきた峻也くんだからこそ、あの素直で無邪気な今剣を演じることができたんだろうなぁとしみじみ思ってしまいました。

 

岩融も弁慶と対峙したときの気迫がすごかった。自分だって元の主と出会えて嬉しいとか、そういう感情があるはずなのに、でも歴史を守ることが役目だからと必死に戦う姿は涙腺にくるものがありました。

 

小狐丸。突然の代役にもかかわらずあそこまで仕上げてきた岩崎さんは本当にすごいと思います。北園くんの悔しさは計り知れないけれど今は安静にして、また元気な姿を見れることを祈ってます。

 

 

 

 

余談ですけど、今回の真剣必殺への衣装の破れ方すごく感動しました。戦っていくなかでだんだんボロボロになって最終的に真剣必殺の形態になるあれすごいです。流れも自然で、初演の時とは違って舞台上にずっといて戦っていて、その形態にもっていくのはすごいなぁと。

 

 

 

 

 

最後の義経公(すでに義経公ではない)と対峙するときの戦闘がエグくなってて、おぉふ海外仕様……なんて思ったけど違いますかね?

音がリアルだし、なにもそこまでめっためたにしなくても……!って私は思っちゃいました。

でもこう、海外だとあれぐらいやったほうがいいんですかね……わからぬ……

 

 

 

 

 

さてここからは2部のお話。

いや、本当に申し訳ないんですけど、てかいろんな意見があっていいと思うので、思うので言わせてもらいます。

 

 

 

衣装ダサくないですか

 

 

 

 

いや、ね?初演の衣装かなり好きなんですよ。だからそう感じるだけかな?って思ったんですけど、でもこうどうしても拭いきれない戦隊ヒーロー感??????

 

 

第2形態になるとまたちょっと雰囲気変わるんでましになった気はしましたけどね……

 

 

ライブパートについての感想難しいなって思ったけどいかんせん記憶が曖昧すぎるからですね。とりあえずむかしかなりのボカロ厨だった私にとってみきとさんの曲の識別は簡単すぎたことだけお伝えしておきます。(なんの情報)

今剣、岩融、石切丸っていう、あの3人の組み合わせちょっと珍しいけどかわいかったですね。

 

 

 

 

 

刀ミュは今後どんな展開が待っているのかわかりませんが、とりあえずは真剣乱舞祭ですね。今年のビジュアル結構よかったので楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

下書きに書いてる途中の記事がたまってきたので頑張って書き上げたいと思います。

 

 

 

オタクと価値観と私。

この界隈にいると避けられない話。

 

 

 

 

 

 

「価値観」って便利な言葉ですよね。っていう話です。

すべての争いって「価値観の違い」って言葉で蹴りがつくと思ったんです。

 

 

私がよく観に行く舞台はいわゆる2.5次元舞台と呼ばれるものです。漫画やアニメ、ゲームが原作で、それを舞台化したもの。最近爆発的に流行っていて、いわゆるブームってやつですよね。

 

私はミーハーオタクなので、とりあえず流行っているものは追っかけます。きっかけはもともと好きだった漫画が舞台化したこと。そして今では見事にハマっているわけですね。

 

まあ別に2.5次元に限った話じゃないんですけど、価値観って難しいなと思い始めたのが、この界隈に足を突っ込んでからだったのでその辺も交えながら書いていきますね。というかこの話ってそんな狭い範囲とかではなくて、きっと人とのコミュニケーションを考えていくなかでどうしようもない壁なのかなと。

 

漫画、アニメ、ゲーム、なんでもいいんですけど、それらのコンテンツには必ず「ファン」がいますよね。そして私が日々悶々と考えているのがこの「ファン」についてなんです。

 

よく聞きませんか?

 

「本当のファン」

 

って言葉。

 

「本当」の「ファン」ってなんなんでしょうね。

これに対する答えはおそらくでないです。出てたらこの世から争いなくなってるから。

まあそもそも何が本物で何が偽物かなんてのもおそらく答えはありません。誰かが本物だと思っているものは、誰かにとっての偽物かもしれないですし。

 

そんなこといってたらなんの解決にもならないんですけど、解決したいわけでもなくて。何がしたいかと言うとただ私の考えをまとめたいだけなので。

 

 

 

2次元、2.5次元の界隈だけじゃないと思うんですけど、1つのコンテンツに対しての争いってめちゃくちゃたくさんあるんですよね。女性向けコンテンツで多いのかもしれないですけど、学級会なんて揶揄されてたりもしますね。

 

 

そして、2.5次元界隈で起こる争いの根源って

直球で言うと原作のオタクか俳優のオタクかってことなんですよ。

 

 

 

よくよく考えたら当たり前なんですよ。普段2次元を応援しているオタクと、普段3次元を応援しているオタクが同じ場所に集うんですよ。争わないわけがない。いや別に争いたいわけじゃないとは思うんですけど。

 

 

原作のオタクからしたら、自分が好きなキャラクターの応援をしている人が「本当のファン」。つまり原作のオタクが見ているのは、2.5次元の2次元寄りの部分。その俳優さんが「演じているキャラクター」を応援していますよね。

 

 

そして俳優のオタクからすれば、自分の好きな俳優の応援をしている人が「本当のファン」。つまり2.5次元の3次元寄りの部分。そのキャラクターを「演じている俳優さん」を応援しているわけです。

 

もちろん、こんな単純じゃないことも、すべての人がそうじゃないことも十分承知の上です。でも、少なくともこういう考え方の人たちがいることも確かなのではないかなぁと。

 

 

 

だからこそ、お互いにその「キャラクター」もしくは「俳優さん」のことも知らないくせに、「好き」とか「推し」とかいうのは ”にわか” 

っていう考えに至ってしまうのかなぁなんて。

 

 

そして、ここからさらに発展するのが、原作のオタクがその作品しか見てないのに「俳優の〇〇さん推せる」とか「沼」とか言い出すから余計こじれるんですよ。これ、2次元オタクの悪いところです……(笑)

(気持ちはわかるんですけどね)

 

 

 

俳優さんのオタクからしたら、その俳優さんが出てる他の作品観たことないくせになにを言ってるんだって感じる人もいるかもなわけです。

 

 

 

逆のパターンはあんまりないんですよね。

まあ原作のオタクが「原作予習してから来い」みたいにいうのは近いのかもしれませんが。

 

 

 

 

私個人としては好きになるきっかけってなんでもいいと思いますし、ファンになったタイミングだって人それぞれでいいと思います。古参とか新規とか気にしすぎるのもなぁと思いますが、ずーっと前から好きだった人に対して新規がデリカシーのないこと言うのはどうかと思います。

 

ファン歴が長いからえらいとかそういうことではないですが、少なくとも昔からファンだった人たちで、そしてそのコンテンツ、もしくはその俳優さんにお金を落としている人たちがいたからこそ、新しいファンたちがそれを享受できているわけでして。

 そこは忘れちゃいけないところですよね。

 

 

 

 

 

そして、「好きのあり方」も自由でいいと思うんです。そこって張り合うものじゃないですし。舞台にたくさん通うのもいいですし、グッズをたくさん集めて飾ったり、痛バ作ったりするのだってその人なりの「好きのあり方」、好きの表現の仕方だと思うんです。

 

 

 

 

 

価値観の話に戻ると、おそらく人って自分と違う価値観の人と出会ったり、自分が理解できない考え方をしている人に対して攻撃的になっちゃうことがあるんですよね。

それは自分とは違うものへの恐怖心なのかもしれません。

それを価値観の違いって言葉で片づけることもできますけど。

 

 

相手の事を知ろうともしないで、ただ批判や否定、馬鹿にする行為はそろそろ時代遅れだと思います。

 

いろんな価値観を認めていけたら、きっとみんな平和に暮らせますよね。

(まあそんな簡単な話じゃないんですけど)

 

 

何が言いたいかわからなくなってしまいましたし、まとまりのない文章ですがこの辺で。

 

 

もちろん、これは私個人の意見ですし、「何言ってんだお前」っていう方もたくさんいると思います。それでいいんだと思います。それこそが価値観の違いですし。

 

 

なんだか言いたいことの半分も書けなかったというか、うまく言語化できなかったというか。またそのうちこの話題について書くかもしれません。

 

 

 

 

 

 

少しでもこの界隈の未来が明るいものでありますように。

 

深夜の戯言でした。

 

S.Q.S Episode1 を観てきた話。

舞台化決定が決まった時は正直不安でしかなかった。

 

 

 

 

そんなS.Q.S。通称スケステ。

SolidSのオタクとしては見に行かざるを得ないわけでした。

 

 

前のブログにも書いた通り斉藤壮馬さんのファンである筆者。

実はそのきっかけがSolidSだったりもして、なにかと思入れが深い作品でして。

 

まあツキウタ。のほうが舞台化していたので予想はしていたのだけど、予想より展開が早かった。

 

しかもEP3まであると。まじか。

 

 

 

 

SolidSが好きすぎるがゆえに期待値も高くて。

いや期待しすぎて実際に見た時にがっかりしたらどうしようとか考えてしまって。

今思い返すとすごく失礼でしたね。

 

 

 

初日のOPを見た瞬間から、あぁいい意味で期待を裏切ってくれたと感じました。

とにかくかっこいい。ステージ上でキラキラ輝いているキャストさんたちがすごくまぶしかったです。

 

お芝居パートは、リスタート宣言と絡めながらそれぞれのユニットの「はじまり」を振り返っていく流れで。原作CDを聞いているとあぁ懐かしいなぁなんて。プロアニのネタもちょくちょく入っていて、クスッとできるシーンも多かったかなあと。

 

そして問題の「喫茶くべる」。

 

\喫茶くべるマジ卍YEAH/

 

やっているほうのメンタルも、そしておそらく見ているほうのメンタルも鍛えられたんじゃないかと……笑

 

 

 

REDとBLUEだとセトリほぼ違うなぁと公演前から思っていましたがお芝居パートもだいぶ違いましたね。それぞれのユニットの過去のお話になるわけですが、QUELLの過去編は毎度泣く。双子尊い。かぞくべる。SolidSの方は志季の突然のデレに頭抱えるところでした。

 

 

今回キャストさんのことは正直あまりわからなかったのですが、篁志季が本当に篁志季ですごかった……。あまりにも完璧すぎました……。

翼と大ちゃんはスタイル良すぎて目を疑ったし。足なっが。え、足なっが。

里津花は ”うちたま” 最年少だけどしっかりとSolidSのママでした。

うちたまって単語初めて聞いたときぽかーんとしてしまったけど内なる魂ってことなんですね。なるほど。

柊羽の落ち着き加減も完璧で、両ユニット、リーダーが安定していたなあと思います。

いっちーもいっせーも可愛くて、そしてしっかりと2人の特徴が捉えられていました。

英知がとっても英知だったのだけれど、ふり幅が広すぎて面白かったです。いや堀の宮大地は英知ではないのだけれど……笑

 

それぞれにしっかりとキャラクターの特徴を捉えてくれていて嬉しかったです。

翼の志季や大ちゃんへの絡み方とかもあー絶対やるよねそれ!って感じでとってもよかった。

 

 

 

 

 

そしてダンスパートなわけですが。

ここからはRED公演中心になってしまいますがお許しください……。

2.5次元ダンスライブの意味が最初わかっていなくて、初日の2日前くらいに知ったんですけど、あれ歌って踊るんじゃなくて、音源は声優さんで、ダンスは俳優さんって感じなんですね。そういうやり方もあるのか~~と思ってしまいました。

たしかにSolidSの曲歌いながら踊るとか絶対無理だ……。

 

 

本題に戻りますが、ダンスめちゃめちゃかっこよかったです。

最高だった……!!

 

健流くんの振付最高すぎて。圧倒的感謝です。

アンケートに好きな振り付けベスト3とかあったけど全部って答えたいくらいでした本当に。素晴らしすぎた。

 

 

志季のソロが、ダンスももちろんなんですけど日向野さんの表情が最高で、目線の動かし方や、手先の動きなど細かいところまで洗練されていて。

完全に志季でした。あれはアイドルユニットでセンター張ってた篁志季の動きだった。

 

 

 

それぞれのソロも特徴あってよかったんですけど、なによりもデュエットがずるい。

 

 

まず、志季&里津花。え?どエロイんだが???(ド直球)

いやまあSolidSは曲が曲なのでどれもそんな感じなんですけど、色気の暴力がすごい。

 

ステージの端から端まで使って魅せるのが本当にショーのダンスって感じで、なんというか誘惑&翻弄という感じにも見えつつ、実はすべて見透かしているというような……(語彙力が来い)

ラスサビ前が狡すぎて毎回毎回「ひぃっ……」って思いながらペンラの動きが止まってました。

 

 

続いて翼&大。GOLめちゃくちゃ好きなんですよ~!

そしてまさかの小道具。うっ、うわぁ~~~~~~~。ってなりました。あれはだめですよほんまに。1回、翼が手からすっ飛ばしちゃったの見たんですけど、やっちゃった~みたいな感じで拾いにいったしぐさが完全に翼だったんでオールオッケーです。

 

 

その次が志季&翼なんですけど、最初このセトリ観た時正気????ってなりました。

鬼畜オブ鬼畜。曲が激しいからダンスも激しい。まさにSolidSって感じですよね。(どういう感じ)

でも志季は多分「お前ならできるだろ」ってこういうセトリ組むし、翼も「殺す気かよ」とかいいながらノリノリでこなすんだよ~~~~~(筆者のこじらせた妄想です)

絶対しんどいんだけど、その、キッツwwって感じで笑ってる翼がすごく翼らしかったなぁと思います。尊い

 

 

 

里津花&大ちゃんのShall we dance?は身長差がずるい。この2人かわいいんですよね。

圧倒的癒し。ダンスの特徴が里津花と大ちゃんで全然違って、里津花はわりと全身で表現するタイプだったけど、大ちゃんはちょっと控えめだったかなぁと。志季とのデュエットもそうだったけど、里津花リードされがち。ありがとうございます。

 

 

そしてTIGHT/NIGHT。

2番の、上手側から下手側に4人で移動しながら踊るところがどつぼです。

 

 

SEXY☆SENSEは何もかもがずるいのでもうなにも言いません。みんな円盤を買ってください。

 

 

 

 

途中はさむQUELLパートで浄化されてました。QUELLは4人のフォーメーションで魅せることも多くて、あとターンが綺麗。

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあ後半書きながら思い出して興奮してしまったのでだいぶ書きなぐったかんじになってしまいましたが、とにかく楽しかったです。まだ書けそうですがおそらく文章がぐだぐだになりそうなのでこの辺で。

 

 

 

 

EP2の花鳥風月と百鬼夜行っていうワードだけで卒倒しそうですけど頑張ります。いろいろと頑張ります。全力でSoliアガッていきたいと思います。 

 

ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~ を観てきた話。

めっちゃ泣いた。

 

 

 

 

 

さてやっと観劇感想なんですよね。1年越しの更新とは……。ブログ向いてないとひしひし感じる。

 

それはひとまず置いといて、ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~大千秋楽おめでとうございます。

 

 

観てきた人みんなが泣く。絶対泣く。って言ってたからそんなに??ってちょっと疑心暗鬼で観てたんですけど、泣きました。

いや本当にあんなに泣くとは思ってなかったんですけど。

 

 

幕末天狼伝に続いて、幕末を描いた今作は土方歳三を中心に描かれていて、武士の時代、刀の時代の終焉、まさに結びだったのかなぁなんて。

 

刀剣乱舞っていろんなメディアミックスがありますけど、きっと軸に置かれているのが「物語」で、どの作品でも「物語」を中心に描かれていると思っているのですが、今回巴形薙刀が出てきたことによってまた新しい考え方とか解釈ができるなぁと個人的にすごく考えてしまいました。

 

「ものがたりなきも、またものがたりなり」

 

ないものは作っていけばいいのだという巴形さんの考え方好きです。

と同時に時間遡行軍に対する考え方も変わってきますね。

 

物語を持つ者。物語を持たない者。

 

その違いってなんなんでしょうね。

きっと誰しもが物語をもっているはずなのだけど、それが語られたか否かってことがポイントなのかなぁ。

歴史に名を残した人物は語り継がれてきたから、物語があって。

名が残らなかった人たちは語られず、名もなき者として扱われる?

本当は名だってあったけど、語られず忘れられてしまったのかなぁなんて。

 

語られなかった名もなき刀が時間遡行軍になっているのかもしれないって巴さんが言ってたの、すごくしっくりきてしまいました。刀の時代と呼ばれていた時に使われていた刀たちの成れの果て……?

 

 

今もなお歴史は形作られているけど、数百年後、数千年後、語られているのはごく一部の人たちのみ。きっと私たちも忘れられて名もなき存在になるのかなぁとしみじみ。

 

 

あと、歴史になるのって政治の近くにあった人たちなんですよねって改めて実感しました。そうか、語られる歴史はいつだって国の中心、政治に関わることなんだって。

 

 

 

 

 

今回の刀ミュのもうひとつのポイントって「主の死」とどう向き合うかっていうことでもあったと思うのですが、陸奥守のあの達観したというか、冷静というのか、あの態度についてはこれから掘り下げるのかなぁ。今回は和泉守が中心で、新撰組の刀たちが悩んでいたように感じたけど、きっとむっちゃんだって悩まなかったわけじゃないだろうし。今回はストーリーの都合で多くは語られなかったのかな。

 

 

 

 

 

思わず考察というかなんというかみたいなこと書いてしまいました。ここから先は超オタク的感想語彙力少なめでお送りします。

 

 

 

まず兼さん。男前度増した???ハードボイルド感でたよね!活撃の兼さんみがちょっと入ってきた感じかな?でも若干抜けてるところは相変わらずでかわいかったですね。

 

そして堀川くん。キャス変はあったものの特に違和感もなくスッと入ってきました。当たり前なんですけどお歌が上手。伸びがすごかった。あとより原作に近いかなとも。

 

長曾根さん。いい男だよねぇ。どっしり構えてわちゃわちゃ軍団を支える感じ?兼さんにめっちゃ信頼されてるところがまた良きかな。

 

安定。安定(あんてい)の安定(やすさだ)。見てて安心できるなぁと。前回の出陣を経て成長したんだねって感じで部隊のみんなを支えつつ、気配り上手なかんじでした。

 

むっちゃん。土佐弁すごいですね。いや私も土佐弁ぜんぜんわからないから、あれが正しいのか判断はできないのだけど、でも使いこなしてる感はすごかった。こちらも活撃のむっちゃんに近いのかなとも思いました。冷静だし、兼さんがいったように「いつも正しい」。むっちゃんが抱える物語については多くは語られなかったけど、それを乗り越えてきたむっちゃん。って感じがすごくしました。らぁて!

 

巴形さん。みんな「巴さん」って呼ぶんですね!薙刀の扱いがすごく綺麗であの衣装であれだけ動けるのすごいなぁって思いました。動きも繊細というか洗練されている感じが素晴らしかった。個人的に、和泉守と長曾根さんが元主の死について話している夜の、岩陰でちょこんって座ってるところがすごく好き。

 

 

刀剣男士たちはもちろんとってもかっこよかったんですけど、今回の刀ミュ、なによりも土方さんがかっこよかった。ほんと、良い人なんですよね。あれは惚れる。

命の使い道を探している。近藤さんも沖田くんもいなくなって、それからどうするか。逃げも隠れもせず戦い続ける姿勢は本当にかっこいい。

 

あと榎本さん!最初歌いだしたとき某夢の国のパレード始まったかと思った。ていうかフランス語堪能なんですね。中の人もすごいや。2部見てても思ったけど歌うまい。すごい。

 

この2人のシーンでボロボロ泣いてしまいました。次の時代に必要とされる者、そして戦いと刀の時代を自らの命で終わらせようとする者。しんどい。

 

 

ベストオブしんどいは、むっちゃんが土方さんを撃つところですが、会場で観劇したときは2バル or1バル下手側で、土方さんの表情までは見えなかったんですよね。

今回、千秋楽はライビュだったんですが、あの時の土方さんの表情見たら余計に泣けてしまいました。笑ってるんだもん。わかってたんだなぁと思ってしまう……。

史実通りに土方さんの命を終わらせるにはむっちゃんがなくてはならなかったのだと思うと余計にしんどい。

 

 

 

 

 

あと毎回思うのが、舞台セットどんどん工夫されてきてますよね。変形型の階段だけではなくて回転もするんですか!?ってなりました。

それと大砲ね。最初見た時音にびっくりしすぎてヒュッてなった。ヒュッて。どんどん進化していく、新しいものを見せてくれることは幸せですね。

 

 

1部最後で新撰組の刀たちはみんな修行に行くんですけど、これが終わりじゃなくて始まりなんですよね。歌詞が「これは序章」っていってるんですよ。まだ序章なんですか!?って思っちゃうけど、極になって終わるわけではないということですよね。想像が膨らむ……!

 

とまあ1部はこんな感じでしょうか。ほんとタイトル通りに結びであり、始まりでもあったわけで。今後の展開が気になりすぎるやつです。

 

 

 

そんでもって2部ですね。いや今回1部でかなりお腹いっぱいになるんですけど、2部もあるんですよ、デザートまでついてくる感じ?しかもかなりの量の。

 

それぞれのソロダンスから始まる2部、まず巴さんの腰つきのエロさに撃ち抜かれ、曲かっこよすぎるな????ってなり。あと巴さんと堀川かな?「Kissing!」ってサビ前に歌ってるの。それでうおおってなりました。曲調は嵐のシリアス系の曲っぽいなって思いました。多分ハモリの音がそんな感じ。そのあとの2曲目はポップでかわいい感じでイェーイってやりたくなるやつ。

 

安定、むっちゃん、長曾根さんの3人の曲はあの、あれ、漢!みたいな感じ?(どんな感じだ)

 

堀川のソロも歌のうまさが引き立ってて最高だったんですけど、個人的にツボすぎたのが、兼さんと巴さんのデュエットでして。全私が泣いた。

ジャズ調の曲大好きなんですけど、ツボ&ツボすぎて開いた口が塞がらなかったです。まじ卍。そしてダンスもいいんじゃあ~~~(突然のノブ)

 

脱ぐときの曲が獣道だったのにもテンションあがりっぱなしでしたね。あの曲ほんとかっこいい。

 

あと歴史上の人物組の曲もあって!疾走感がよかった!!

 

 

最後通常衣装で歌ってた曲は1部に入れる予定だったのだろうかとも思ったけどどうなんでしょう?出陣の時用の曲だったのかなぁとも思ったりも。でも幕末天狼伝の時もユメひとつは2部の最後だったか……。

 

なにはともあれ通常衣装で歌うときの曲は絶対歌詞にカタカナとか英語入ってないのは徹底されてるなぁといつも思います。(多分そうだと思うんだけど違ったらごめんなさい)

 

 

 

 

全体を通して1つのエンターテイメントとしてできあがっていて本当に素晴らしい時間を過ごせました。

 

 

 

 

秋には加州の単騎出陣、冬には真剣乱舞祭とまだまだ盛りだくさんですね。

まずは無事に阿津賀志山公演が成功することを祈りつつ、チケット戦争に勝てるように加持祈祷でもして待とうと思います。

 

 

全体的に文章力も語彙力もなくてまとまりきってませんがこの辺で……。

もう少し更新の頻度あげられるようにがんばります。

 

 

夜明け告げるルーのうたを観た話。

 舞台観劇の感想を書くつもりで開設したブログで一番初めに映画の感想を書いているわけなのだけれど、そこはまあ多めに見てもらいたいです。

 

 

 

夜明け告げるルーのうた」という映画を観てきました。

きっかけはとある声優さん。もっとはっきり言うなら斉藤壮馬さん。

斉藤壮馬さんのファンだからというある意味不純な、でもすごく純粋な理由で映画を観てきました。

 

 

たしかにそこまで話題性があるわけではなかったけれど、とある田舎の映画館のレイトショーで、なんとお客さんは私一人だけ。なんだか貴重な体験をしてしまいました。

 

 

 

 

そんなことはさておき中身の感想を。

一言でいうなら面白かったし感動もしました。恥ずかしながら湯浅監督の作品を見るのはこれが初めて。でもあぁ、これが湯浅ワールドだろう、というものを痛いほどに実感しました。

音楽やダンスが好きな人はきっとすごくハマると思う。

序盤、というかOPで一気に作品に惹きこまれるようなノリのよさ。サントラ欲しい。

 

 

 

トーリーは確かによくある話だと思った。

思春期の少年少女、ルーとの出会い、広がる世界、ひと夏の思い出。

ジブリ作品を彷彿とさせるのは間違いない。でもそれとはまた違う、独特の世界観があった。

 

 

序盤に広げた伏線を見事に回収していくのは気持ちよかったし、その伏線の意味がわかって涙するシーンもあった。帰ってきてから考えさせられることも。

家に帰ってきてから思い出して泣いたのは初めてかもしれない。

 

 

 

 

 

ここからは過度なネタバレを含むのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

作中、涙を誘うシーンはいろいろとあったのだけれど(筆者の涙腺は驚くほど緩い)

一番泣けたのが、蛸婆、そしてカイのおじいさんのシーンでした。

蛸婆もおじいさんも大切な人を人魚のせいで失ったという。だから、人魚と関わってはいけないと序盤から言い続けていた。

でも終盤、おじいさんは気づいた。「人魚に噛まれると人魚になってしまう。」「人魚は陽に当たると燃えてしまう。」そういったキーポイントとともに思い出される幼いころの記憶。母親は人魚に食われたわけではないのかもしれないと。

 

一方の蛸婆は人魚の大群が押し寄せてくるときに、仇を討とうと船で沖へ出る。しかし、ルーには逃げられてしまう。

だがそこで蛸婆に声を掛けてきたのは人魚の姿になった昔の恋人。ここの表情の変化が良すぎてぼろぼろと泣いてしまった。蛸婆よかったね……。

 

母親のことを思い出しながらおもむろに沖へ船を出すおじいさん。水位が上がり水没しそうになっている町の人たちを助ける人魚たち。昇ってくる朝日に照らされれば消えてしまう。

ルーに朝日があたりそうになったその時、船にたくさんの傘をつけたおじいさんの姿が。そこから人魚たちは傘を使い始める。

 

そしておじいさんの母親の回想シーン、母親の身にあの時なにがあったのか。セリフはない。音と映像で魅せるあのシーンに心を打たれた。

 

 

他にも良いシーンいっぱいあったけど私の文章力じゃ伝わりきらないからこの辺で。

最後はハッピーエンドといっていいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、日無町で日傘が作られていたのはもしかしてはるか昔の人々が人魚のために作っていたのか、あるいはおかげさまの祟りを恐れて作るようになったものなのか、そのへんは想像の余地があって楽しいところだなぁと。

日の無い街に日傘は必要ないもんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

夏のはじまりにぴったりの素敵な作品に巡り合えたことに感謝です。

また見に行こう。